工法の概要

管状に加工された不織布の外表面をプラスチックフィルムで覆い、その不織布に熱硬化性樹脂を含浸させ、流体圧により管路内に反転挿入させ、次に熱を加え含浸させた熱硬化性樹脂を硬化することにより管路(下水道、電気、通信等の管路)内にプラスチックパイプを作ります。

SGICP工法

SGICP-G工法

施工可能範囲

管径(mm)板厚(mm)
本管 75~2100 2.5~36.0
取付管 100~200 2.5~6.0
副管 100~150 2.5~9.0
マンホール 0号・1号・2号・3号 4.5~18.0

熱硬化性樹脂として、不飽和ポリエステル、エポキシ、ビニルエステル使用

工 期

従来の開削工法では1スパン(φ250mm 50m)の施工日数は7日程度必要としていたものが、
SGICP工法では1日で修復できます。

水密性

従来管渠を接続しながら施工するためパッキンを必要としていたがSGICP工法では
接続部のないパイプを形成できるため、水密性は非常に高い。
実証実験では0.1MPaの内水圧に耐えうる結果が報告されています。

工期も機材もコンパクト

SGICPライニング材を工場で製作、現場に搬入してCIPP(現場硬化管)を形成します。
標準工事なら、施工は8時間で完了。
開削方法に比べて30%以上のコスト削減を実現しました。

老朽化した既存管の中に新しいプラスチックパイプを連続して形成し、取付管を一体化することにより、経済的負担の軽減をはかることができる管更生工法なのです。


対象施設は、本管・取付管・マンホール等、あらゆるニーズに対応可能。

道路を掘り起こさず、今ある管の内側に新しい管を形成する更生工法のため環境負担が低く、工期、工費、スペースにも貢献し、全国の下水道管のリニューアル工事に採用されています。

SGICPライニング材の製造

SGICP工法で使用するライナーの製造工場である柿岡工場は、品質の安定した製品を提供すべく、品質マネジメントシステムの国際標準であるISO9001を取得(認証No.11586)しています。

また、環境負荷の低減に取り組むべく、環境マネジメントシステムの国際標準であるISO14001を取得(認証 No.11668)しています。

SGICPライナー材

SGICPライナー材

 茨城柿岡工場